NEWS/イベント情報

山本らによる須賀川研究の論文が Intensive Care Medicine に受理されました。

ICMr論文画面

「高齢重症患者にとって重要なアウトカムとは」(Intensive Care Medicine)
高齢の方での集中t治療では、従来の「生存」だけでなく、QOLや介護者への負担といった多様な価値観の尊重が求められています。本研究では、75歳以上の須賀川市の地域住民3410名を対象に、命を脅かす重い病気から生存した場合に、大事だと思う、21のアウトカムの重要性について調査しました。最も重視されたのは「介護者負担」「経済的影響」「排泄障害」「日常生活動作の困難」であり、「生存期間」や「人工呼吸器依存」は比較的重要度が低い結果となりました。クラスター分析では、重視する価値観によって3つのグループ(生存重視、経済・介護負担重視、症状重視)に分類されました。
本研究は、高齢者のICUにおける意思決定において、本人のみならず家族の負担や生活の質も考慮すべきであることを示唆しています。

https://doi.org/10.1007/s00134-025-07934-w