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フェローの吉岡による日本におけるコロナ禍における心理的苦痛の要因探索の論文がBMJ openに採択されました。

yoshioka

フェローの吉岡による日本におけるコロナ禍における心理的苦痛の要因探索の論文がBMJ openに採択されました。

Factors associated with serious psychological distress during the COVID-19 pandemic in Japan: a nationwide cross-sectional internet-based study

論文要旨

インターネット調査を利用した全国規模データを用い、コロナ禍において不安・抑うつ(Kessler 6 scale)を受けている人の特性を明らかにしました。国民基礎調査のデータをもとにWeightingを行うことで代表性に対する補正を行った結果、コロナ禍における不安・抑うつには、経済状況、介護負担、DV(家庭内暴力)、COVID-19への不安が独立して関連していました。特に、コロナ禍において自殺リスクの高いことが知られている15~29歳の若い女性では、介護、DV、COVID-19への恐怖、COVID-19関連スティグマが不安・抑うつに対して独立した関連を有していることが明らかとなりました。この結果は今後コロナ禍において、悪影響を受けている集団を認識し、適切な対策を優先させる上で重要な役割を果たすことが期待されます。