須賀川健康長寿事業

健康長寿プロジェクト

健康長寿プロジェクトの変遷

2014年:

  • 4月 イノベーションセンター教員が須賀川市健康長寿アドバイザーを委嘱される
  • 7月 須賀川市と健康長寿推進事業に関する協定書を締結

2015年:

  • 3月 須賀川市健康長寿推進事業グランドデザインを策定
  • 8月 (~2016年 2月)2015 年度ウルトラ健診・健康長寿健診を実施健診受診者に対して、イノベーションセンター と須賀川市が共同で結果説明会(集団説明・個別説明)を計4回実施

2016年:

  • 3月 ウルトラ健診・健康長寿健診基本問診票の作成・配布
  • 7月 (~2017年 2月)2016年度ウルトラ健診・健康長寿健診を実施

健康長寿プロジェクトグランドデザイン

福島県の中長期目標である健康長寿を達成するための国際的モデルプロジェクトを、臨床研究イノベーションセンターがモデル地区となる自治体より委託を受けて支援しています。
従来の健診や予防のコンセプトにとらわれず、健康長寿という新たな目標達成のためにイノベーションを行う事業を当該市町村と協力して実施しています。またこのような事業には、科学的な評価が必須であり、そのために臨床研究イノベーションセンターの教員、フェローを総動員して科学的な評価のための研究事業計画の立案、評価計画の立案、解析、論文化を行っています。

2014年7月 須賀川市と健康長寿推進事業に関する協定書を締結、グランドデザイン(図1)を策定しました。健康を「測る」と「知る」をテーマとし、前期高齢者までは脳心血管イベントの予防、後期高齢者以降では寝たきり、要介護予防に焦点を当て健康長寿推進事業を展開しております。

健康長寿プロジェクトグランドデザイン(図1)
健康長寿プロジェクトグランドデザイン(図1)

ウルトラ健診・健康長寿健診

「測る」:「測る」をテーマとした事業として、2015 年度より須賀川市内モデル地区内住民を対象に、75 歳未満の住民にはウルトラ健診、75歳以上の住民に対しては健康長寿健診を実施するとともに、自治体の持つ医療データを組み合わせて健康長寿データベースの構築を開始しました。

2015年度は「ウルトラ健診」では塩分味覚閾値検査、一日塩分摂取量測定を、「健康長寿健診」ではウルトラ健診の項目に加え、視力検査・聴力検査・運動機能検査・認知症検査などの検査を行いました。健康長寿データベースの中でデータの整理を行い、須賀川市の健康事業計画立案に生かすとともに、解析・論文化を行う予定です。

2016年3月には2016年度ウルトラ健診・健康長寿健診対象者に対して基本問診票を配布し、3532人から回答を得ることができました。基本問診票の結果をもとに、健診への受診勧奨を行いました。

ワークショップ

「知る」「変わる」:これまで「知る」「変わる」をテーマとして、須賀川市と連携し住民参加型の健康イベントやワークショップを開催してきました。中でも特に市とともに注力している「食と健康のワークショップ」は平成27年度には計3回開催し、のべ74名の住民参加者に加え、多くの住民ボランティアが企画・運営に関わりました。各回のテーマは第1回が「だしの魅力を考える」、第2回が「本格的なみそ汁と食事作り」、第3回が「野菜をおいしく」。単純な座学ではなく、グループディスカッションや調理実習など体験型の学習方法を取り入れ、毎回市の管理栄養士、保健師、住民ボランティアの皆さんとともに参加者が楽しみながら食と健康について「知り」、自己の生活習慣を「変える」きっかけを作るよう内容を工夫しました。参加者の満足度は非常に高く、その効果も実感されたため、平成28年度には回数を4回に増やし、うち2回は前年度健診結果に基づき、塩分摂取量の多い住民を対象としたワークショップを行いました。今後は健診結果の推移と独自の尺度を用いてワークショップの効果も科学的に検証していく予定です。

健康長寿アドバイザー

2015年4月に福島県よりフェロー1名が健康長寿アドバイザーを委嘱され、福島県が行う健康増進事業に関する協議を行いました。

2015年度は被災市町村を訪問し、福島県内の保健福祉事務所と意見交換を行った他、地域の栄養サポート体制整備支援研修会や生活支援相談員の基礎研修などの各種研修会で講演を行いました。福島県で計画されている健康推進事業に対する協議・助言を行いました。

2016 年度も同様にフェロー1名がアドバイザーを委嘱され、引き続き協議・助言を行っています。